おかげさまで2周年を迎えます

さきしま書店はこの平成29年8月1日をもって満2周年を迎えました。

まずは日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。

ポートタウンショッピングセンターの2階で永らく書店を営んでおられた野村呼文堂さんの後継店としてスタートしたのですが、街中の本屋さんがどんどん閉店していく昨今、とりあえず2年間やってこられたのは、変わらずお立ち寄りいただいているお客様はもちろんのこと、本を買いに来てくださるお客様のおかげです。

これからもぜひ、どんどん、どしどし!お店にお立ち寄りくださいね。

レジに立っていて、毎日のように本を買いに来られるおじいちゃん、おばあちゃんを目にしたり親に絵本をねだる子供さんの姿を見ると「アイテテヨカッタ」もとい「本屋をやっててよかった」と、嬉しいようなほっとした気持ちになります。

すみません、「やっててよかった」などと大層なことを言いましたが、私は雇われ店長ですので、正確に言うと「本屋をやってくれてよかった!ありがとう!」と、訂正させていただきます。

振り返れば、本屋がなかったのはひと月だけでした。それでも、昨日まであったものがないというのはとても寂しく、そして何より本が発売日に買えない!当然のことですが、それはもう不便なものでした。

さきしま書店を経営する大阪港振興株式会社さんは、この街に本屋がなくなると不便だと判断し開業されました。地域の活性化のため。なにより本が大好きな本の虫の皆さまのため。そのおかげでまたこの2階に本屋が帰ってくることができました。

したことのない事業を始めるというのは大変なことです。

ですから2年経った今も、まだまだ模索中です。先日もチョコレートの香りを店内に漂わせると本の売り上げがアップすると聞いて、さっそくチョコレートフレーバーのアロマデフューザーを探したのですが、無いんですね。チョコレートをお皿にのせて置いておけばよいのでしょうか?でも虫が寄ってくるかもしれないし、私のような食いしん坊がチョイと摘まんで口に入れてしまうかもしれないし...。こんなことだからいつまで経ってもダイエットができないんだろうなぁ、とひとりごちております。

閑話休題。

今回、私からのおすすめの本は佐藤愛子著「90歳。何がめでたい」(小学館、税込み1,296円)です。もちろん店頭にて販売中です。(現時点では上半期ベストセラーコーナーに展開しております)

当店の平成29年度上半期売上ベストワンで今も売れ続けています。「おもしろそうだから」、「プレゼントに」と買っていかれる方もしばしば。

佐藤愛子先生は直木賞を受賞された「戦いすんで日が暮れて」(1974年)以来、世の理不尽なこととずっと戦い続けていらっしゃるようで、年老いても臆することなく泰然とされている様は大した精神力だと感心するばかりです。

私もあれだけ思い通りのことを口にできたら...とは思いますが、反論されてすぐにペチャンコになってしまうのでしょう。ままならないものです...。

こんな風に不定期ですが、さきしま書店のアレコレをブログで更新していきますので、今後ともよろしくお付き合いください。

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